オンライン英会話講師Joshの覚書

サラリーマン兼オンライン英会話講師のJoshです。

2022年度第3回 英検1級受験

2023年1月22日。

2回目の合格を目指し、英検1級を受けてきました。

 

前回の受験(2021年度第1回)に比べると、意味を知らない単語が多く、

Readingの語彙問題や読解問題の手応えはイマイチでした。

大問1(語彙問題)だけ自己採点したところ、19/25。

もう少し取りたかったところですが、phrasal verb / idiomがうろ覚えでも

75% (3/4)正解だったことを加味すると、そこまでボロボロではなかったと

いうことにします。それでも、語彙力は不十分だと痛感したので、

Vocabulary Buildingを続けます。問題は、何を使うか。

  1. 英英英単語 超上級編
  2. 出た単
  3. Vocabulary.com

の3つをメインにして、active vocabulary を増やせるように取り組んで

いきたいと思っています。

 

今回、リスニングは、アプローチを変え、メモをほとんどとりません

でした。出来るだけ先の問題まで選択肢をザっと見ることは今まで

通りですが、正直、先々まで見ておいても忘れてしまいます。

ですから、実際に該当する問題になったら、それを聴きながら、ぼん

やりと選択肢にも目を通すのです。メモを取るより、選択肢をぼんやり

眺める。その方が、正答にたどりつきやすいのではないか、という

仮説です。今回、試した結果がよければ、レッスンにも取り入れたいと

思います。

 

あと、Wall Street JournalのWSJ What's news というpodcastは、

英作文や面接対策にも有効だと思います。試験の3日前くらいから

聴き始めたので、今回の試験への貢献度は少ないですが・・・。

 

英作文は、とりあえず、腕が疲れました・・・。前回よりも文字数は

多くなるように意識した。それくらいしか言えず、あとは、採点結果を

踏まえて考察し、対策を考えます。

 

イマイチのような何とかなったような、微妙な手応えなので、

2次試験に進めるかどうか分かりませんが、引き続き、英語学習と

レッスンに精を出していきます!

 

 

2022年度第2回 英検5級の結果

娘が10月9日に受験した英検5級の結果が発表されました。

Reading、Listeningとも1問ずつ間違いがあったようですが、合格できたので満足の様子。試験会場へ行って受験することやマークシート方式での回答など、初めての経験が出来たことも本人にとってはよかったと思います。

 

Readingでは、3人称単数が主語の否定文の語順を勘違いしていたようで、

She like doesn't milk.

といった文章を作ってしまった模様。まだ、基本的な文章が定着していないようです。

Listeningは、改めて聞いたら、すぐに正解を選べていたので、勘違いというか凡ミスというか、勿体ない間違いでした。

 

この記事でも各級に相応しい英単語力をつけて試験に臨むことについて触れましたが、2級くらいまでは、合格すればよいのではなく、高得点で合格出来るように準備し、英語力の土台を築くために英検を利用するという姿勢が重要だと思っています。

 

英検は、子供にとって、英語を勉強するモチベーションになっているようです。娘も、次の級に向けて勉強したいと言っており、小学2年生の息子も触発されて「オレもやろうかな」となっているのは好ましい限り。このまま継続し、早い時期に準1級や1級に挑戦したり、TOEFLにもスッと入れるようにガイドできれば、と思っています。

 

日本の国力が相対的に低下し続けている中、子供たちが将来仕事をする場所は、日本国外になることも十分にあり得ると思っています。親としては、世界のどこでもたくましく生きていけるようになって欲しく、英語力はその土台の1つになるはずだと考えて、英語の重要性を訴えています。

 

最後は本人次第ですが、親の口車に乗ってくれているうちに、英語力を強化させる作戦を継続します。

小・中学生で英検を受けるなら、英単語をしっかりと!

この記事でも触れたのですが、小・中学生で英検合格を目指す生徒さんの中には、狙う級に相応しい英単語力を持ち合わせていないケースが散見されます。

 

お母さまから「小学○○年生で、既に英検3級を取得しており、準2級(ないしは2級)を目指しています」というメッセージを頂き、いざレッスンをすると、基本動詞の活用すら怪しかった、というケースも珍しくありません。

教える側としては、「see の過去形(saw) が分かっていなくても合格できてしまう3級なのか・・・」と英検に対する僅かな不信感のようなものさえ覚えてしまいます。

とはいえ、リスニングや英作文の対策をきっちりと行うことで、合格点は取り得るものなのでしょう。

 

オンライン英語講師として、試験に最短距離で合格できるように導くことはしますが、個人的には、試験に合格すること以上に、その級で求められる英単語レベルまで語彙力を上昇させて試験に臨んで欲しいと思っています。

具体的には、reading/listeningに限らず、問題文や選択肢の中に出てくる英単語の85%以上(欲を言えば、90%以上)は分かっている状態です。少なくとも、2級レベルまでは、これくらいの語彙力にならないと、試験問題は解けるけれど、英語を使って何かをする土台作りにはならないと思います。「早期英語教育=英検に合格すること」ではないので、2級くらいまでは満点合格を目指して取り組み、英語力の土台を築いていくことが大切だと考えています。

 

こうした点を踏まえ、語彙力アップ(Vocabulary building)に特化したレッスンを準備していくことにしました。英単語と日本語訳だけでなく、品詞でまとめたり、よく使われる組み合わせ(コロケーション)を教えたり、類義語や反意語を同時に確認するなど、とにかく、語彙力が増やせるレッスンを目指します。

英検準1級 英作文のレッスンメモ(文と文の "論理的な" つながり)

最近、準1級の英作文を指導した際、タイトルのことを話しました。

 

英作文のテーマは、

 

"Agree or disagree: A lack of female leaders is a serious problem in Japan."

 

ということで、「女性リーダーの欠如は、日本における深刻な問題である」という意見に賛成か反対か。

 

準1級を狙うような生徒さんの場合、Introduction→Reason 1→Reason 2→Conclusionというエッセイの構成自体には問題ないことが多いので、添削でフォーカスするのはReason 1及びReason 2のパラグラフになります。

 

ここで意識すべきことは、「Aだから、女性リーダーの欠如は深刻な問題です。Bだから、女性リーダの欠如は深刻な問題です。」という2つの理由 AとBをそれぞれ明確化すること。

 

社会性の強い課題に関するエッセイを限られた時間の中で書かなければいけない、というプレッシャーもあるのだと思いますが、AとBが理由になっていない、或いは、理由として非常に弱い というケースが見受けられます。AやBは、「女性リーダーの欠如が深刻な問題であること」の理由なのに、該当するパラグラフを書く中で、AやBがなぜ起こるのかといった別の視点での記述になってしまい、結果的に文と文の論理的なつながりが失われてしまうのです。

 

対象パラグラフについて、今回の生徒さんのエッセイ(一部、文法的な誤りなどを修正)を例に解説します。立場は、質問に対して agree (=女性リーダーの欠如は日本における問題である)です。

 

     First, a lack of female political leaders leads to form a society where women are difficult to live. Although the Japanese government introduced a system that makes it easy for women to balance thier work and childcare, it actually leads to increase wage differences between men and women. This may be caused by a bias that parenting is what women do.

 

     Second, if there is gender gap in a company, it will not grow. These days, many investors tend to use the gender gap as an indicator to decide whether to invest or not. They say that the company that has less gender gap means that other working conditions are also in place.

 

いかがでしょうか?

 

第一の理由は、次の3センテンスで構成されています。

 

1. 女性政治家・女性リーダーの欠如は、女性が住みづらい社会の形成につながる。

2. 日本政府は、女性が仕事と子育てを両立しやすいシステムを導入したが、その結果、男女の賃金格差が拡がってしまった。

3. これ(=男女間の賃金格差の拡大)は、育児は女性がやることだという偏見によるものかもしれない。

 

1→2の流れはOKだと思うのですが、2→3がよろしくない。

男女の賃金格差拡大の原因が、育児は女性がやることだという偏見によるものだ、という流れでは、このエッセイで本人が主張する「女性リーダーの欠如は、日本における深刻な問題である」から逸脱してしまうからです。

 

そこで私は、3番目のセンテンスに以下のような内容を書いてロジックを保ってはどうかと話しました。

 

I think that this outcome attributes to fewer number of female politicians/leaders who got involved in the introduction of the system.

 

「システム導入に関与した女性政治家・女性リーダーが少なかった結果、男女の賃金格差が拡がってしまった」、という流れです。このように書けば、女性リーダーの欠如が問題だ、という主張との論理的なつながりを維持できます。

 

2つ目の理由のパラグラフはどうでしょうか?

 

1. 性的ギャップのある会社は成長しません。

2. 多くの投資家が、投資をするか否かの判断指標として性的ギャップの有無を使用します。

3. 彼ら(投資家たち)は、性的ギャップの少ない会社は、他の労働条件も適切であると言います。

 

という流れです。これも、一番の主張である「女性リーダーの欠如が問題である」という理由としては弱いです。そこで、3番目の文章を以下のように変えることを提案しました。(原文を出来るだけ維持しつつより点数に繋がる修正を提案する、ことが英作文の向上につながるとも思うので。)

 

Companies only with male management is inclined to hold off working on such gender gap issues.

 

「男性マネジメントだけの会社は、そういった性的ギャップの問題への取り組みを先延ばしにしがちだ。」

 

3番目のセンテンスをこのように修正することで、女性リーダー・女性マネジメントの欠如が問題であることを、多少間接出来ですが、明確化できるでしょう。

 

こうした自分の意見・主張と各文のつながり、は 一貫性のある(consistentな)エッセイを書く上で大切なので、指導の中で意識するようにしています。

英単語を出来るだけ早く定着させる方法

英単語帳で対訳を覚えても、すぐに忘れてしまう。文章の中で出会っても、覚えた訳ではイマイチしっくりこない。いつまで経っても覚えられない。などなど、こういった場面には、私自身もしょっちゅう出くわします。英単語をどうやれば短時間で効率よく覚えられるのか、というのは、英語学習者の永遠のテーマの1つと言えるかもしれません。

 

私自身は最近、どの覚え方が一番適していそうなのかを単語毎に考えるプロセス を意識しています。この記事で紹介した 英検準1級単語・熟語問題 にも語源的知識を使うコロケーションで覚える視覚的にイメージする派生語でまとめる類義語でまとめるカテゴリー別にまとめるなど、様々な方法の中から自分にあったものを選ぶのがよい、と紹介されていました。

今ままでも特に意識してきたわけではないですが、ここに挙げられたどれかを用いて定着させてきた単語は少なくありません。例えば、強要するとか強いる、という単語は、force, compel, obligeとすべて類語でまとめて覚えたりしたように思います。

 

最近は、単語帳を繰り返す中、英単語とその対訳だけでは定着しそうにないものについて、どのような覚え方をすればよいかを考えるようにしています。個人的には、コロケーションで覚える が実践的でactive vocabularyにもしやすいと思っているのですが、頻出の組み合わせが辞書に出ていない場合もあるでしょう。そこで、とりあえず単語ではなく例文の一部分の表現をそのまま覚えてしまうといったアプローチも取っています。例えば、

 

political clout: 政治的影響力

condescending attitude: 人を見下すような態度

the upper echelon of society: 社会の上流階級

 

といった具合です。英→日だけでなく、日→英でこれらの表現を言えるようにやっていたら、知らぬ間に、cloutやcondescending、echelonの意味も定着してきた気がします。

 

Video rental shops has been supplanted by streaming video services.

 

のように、フルセンテンスの中で見た方が置き換わる(replace)の意味がすぐに覚えられるものも当然ありますし、infamy (汚名、悪名)は、infamous(悪名高い)の派生語と思えばスッと入ってきたものもあります。また、agnostic(不可知論者)のように気合で覚えるしかないものもあります。(agnositicについては、そもそも、"不可知論者"という日本語を知りませんでしたが・・・)。

 

結局のところ、コツコツと積み重ねていくしかないのだと思いますが、そんな中でもどう覚えるのが一番早く定着しそうか、と考えるプロセスを意識的に入れることで、終わりのない英語学習を少しでも効率的に出来ればと思っています。

英検5級 - 小学生の付き添い

今日(2022年10月9日)は、英検の試験日でした。我が家の受験生は、小学生4年生の娘(10歳)。英検初挑戦ということで、会場まで一緒に行ってきました。

 

会場は、千葉県のとある大学構内。駅から10分弱歩きました。上り坂にブーブー文句を言う娘には、もう少し運動をさせなければ、とも思いながらの道中、多くの小学生を見かけました。皆、英検受験者でしょう。

 

5級は、13時35分会場で、14時着席との指示(4級は、午前中だったようです)。
会場には13時40分くらいに到着しました。相変わらずのコロナ対策で、まずは検温。

その後、指定された建屋へ向かいそこでヘルスチェック結果を見せ、受験する教室番号が分かる紙を受領。紙に従い教室へ行くと、そこそこの人数の親子がすでに座っていました。娘はトイレを済ませ、初めての試験に緊張しつつ開始を待ちます。水筒を持たせており、水分補給はしても問題ありませんでした。
コロナ対策で、保護者は椅子に座るな、と言われたのですが、意味があるのかちょっと疑問でした。

それはさておき、黒板を見ると、試験開始が14時40分。リーディングが25分間。
リスニングの準備が2分で、リスニング試験が15時7分~15時29分の22分間。と書かれています。14時に着席し、開始まで40分も空くことにちょっと驚きましたが、受験層を見て何となく納得。

 

携帯電話の電源が切れているかどうかの確認。音量チェック、問題用紙の配布等に加え、会場番号や自分の受験番号を記入しマークする、名前を書く、といった時間も考慮すると40分くらいは必要なのでしょう。

 

受験生の大半が小学生でしたが、中には幼稚園児と思しき子もチラホラ。

娘が受験した部屋には60人くらいの子供がいたので、該当会場全体では、180人~200人くらいだったのではないかと推測します。

 

受験番号等を書き終えたら、保護者は外で待ちます。教室の外から窓越しにチラッとのぞいてみたところ、我が子は頑張っていたようだったので、私は大学構内をプラプラと散策。その後、自分の英語単語を聴きながら終了を待ちました。娘は、15時40分前に教室から出てきたと思います。

何はともあれ、娘の英検初挑戦は無事に終了しました。結果は10月24日に発表されるようです。小学生の英検受験へ付き添った際のメモ書きでした。

英検準1級の英単語レベルを知りながら気づいたこと

10年以上に渡る欧米での海外赴任直後、その時の自分自身の英語力を何かしらの形に残そう、という意味で英検1級を受験したのが2021年の5月でした。幸い、1回で合格できたこともあり、私自身はまだ英検に精通しているとは言えません。オンラインの英語講師として英検対策のレッスンも提供しているので、最近は、各級の問題を解いたり参考書を読んだりしながら理解を深めています。

 

先日、準1級でどの程度の語彙レベルが求められるのかを把握することと自分自身の抜け漏れを確認する意味合いで、旺文社の分野別の問題集を1冊手元に置きました。


英検分野別ターゲット 英検準1級単語・熟語問題 改訂版

 

というやつです。メルカリで、新品未使用のものを1,355円でゲットできました。
定番のパス単を買おうとも思ったのですが、インプットばかりやっていると飽きてしまう性格なので、問題を解きながら語彙レベルを確認したり、理解が足らない単語をチェックしています。

 

まだ30問程度しか解いていませんが、意味を忘れてしまっていたり、全く定着していないと感じる単語もチラホラ出てきました。解説には、正答の選び方や類語等も出ていてよいのですが、不正解の選択肢は、代表的な意味が書かれているだけなので、使われ方や例文等は自分で確認する必要があります。

 

レッスンでは、出てきた単語の意味や使われ方を調べる過程で語彙力が増えていくという話をしているので、私自身も実践を継続することが大事ですね。

 

この本のチャプター1は、攻略ポイントで英単語をいかにして覚えるかが書かれている。そこの「語源的知識を使う」という節は、なるほど、という発見がありました。preposterous という最近 英英英単語の超上級編で見かけた単語の意味について説明されていたのですが、pre(前に)+poster(後に来る)+ous(形容詞)と分解でき、「前が後に来るような」というおかしな状態から、「ばかげた」とか「非常識な」という意味になるのだと。

 

語源に関する知識が全くないわけではないのですが、こじつけのようなケースが多く、あまり有用ではないと思っていました。しかしながら、このpreposterousのように語源を意識することで覚えやすくなる単語があるのだ、と少し認識が変わりました。こうした内容は今後の英単語習得術に取り入れ、レッスンでも伝えていきたいと思っています。