オンライン英会話講師Joshの覚書

サラリーマン兼オンライン英会話講師のJoshです。

英検準1級のリスニング対策レッスンメモ

英検等の資格試験に限った話ではないのですが、再生スピードの調整 はリスニング力を向上させるコツの1つです。通常のスピードで聞き取れないときは、再生速度を落とし、その落としたスピードで理解できるまで聴く。その後、通常スピードで聴き、それに慣れたら、1.2倍速、1.5倍速とさらに速度を上げていく、といった具合です。スクリプトを見ながら聴くというのも当然有効です。

 

ちなみに、聞き取れないからといって、必ずしも遅くする必要はありません。1.2倍や1.5倍といった速い速度で聴いてから通常スピードに戻すと聞き取れるようになったりもするので、ご自身で試してみることをオススメします。

 

リスニングは、生徒が聴き取れているのか、聴き取った内容をどの程度理解しているのか、といったことが把握しづらい分野だと感じます。そのため、一緒に問題を解きながら、問題文をどこまで聴き取れたか、キーとなる表現を聴けていたか、なぜその選択肢を選んだのか、等々を確認し、そのうえでリスニング力を効果的に向上させるための提案をしていくように心掛けています。

 

提案といっても、煮詰めると以下のどれかになるように思いますが。

  1. 英単語力(特に名詞は知らなければおしまい。覚えるのみ!)
  2. 記憶保持力(retention. 問題回答に必要な情報を一時的に保存する力)
  3. 音を聴き取る力(音が聴き取れなければ、ただのノイズ)
  4. 理解力(音が聴き取れても、その意味をタイムリーに理解できないと正答にたどり着けない)

今日のとあるレッスンで英検準1級 Part 2を教えたのですが、生徒さんには、主に、

1と4の強化が必要だという話をしました。

 

1に関しては、例えば、raft = イカダ(筏)は、知らなければどうしようもありません。こういった単語は覚えるしかないので、vocabularyを増やしましょう、ということです。(もちろん、raft の意味が分からない状態でも正答に近づくためのテクニックも

お伝えしましたが)。

 

問題の中で聴き取った単語が含まれる選択肢を選んだけれど、それは間違い。問題の中で直接的には出てこないけれど正答となる表現が別の言い回しで出ていた、というパターンが、4に関連します。スクリプトを見たり、繰り返し聴けばなるほど、となるけれど、限られた時間の中では、選択肢の表現と問題文中のある表現が同じことを言っている点に気づけなかったのことなので、要は、聴き取った内容を理解しきれていない、となります。音として聴き取れる段階聴き取った内容の意味がすんなりと理解できる段階は、必ずしも同時にはやってこない、というところでしょうか。

 

コミュニケーションは、相手が言っていることを理解することから始まるので、生徒さんのリスニング力 強化に貢献できるよう精進していきたいと思っています。

英検3級の英作文指導メモ

3級の英作文は、25字~35字と文字数が非常に限られているので、テンプレートを埋めていくように書けば、合格点は固いでしょう。理由の1つ目か2つ目のどちらかに、
It to構文のような少しカッコいい文章を使えば、点数がアップするようなイメージでしょうか?

 

What do you enjoy doing on  weekends?

 

I enjoy playing volleyball on weekends. I have two reasons. First, I want to be a good volleyball player in the future. Second, it is very fun to play volleyball with my friends.

 

こんな感じで書けば、大丈夫でしょう。

 

レッスン時に伝えたポイントは、

 

1. 最初のセンテンスで聞かれていることに対して、オウム返しのように答える。

2. 理由が2つあることを明確にする。(reasons複数形にすることを忘れない)

3. 理由の1と2は、異なる動詞を使うこと。

 

3については、2つの理由のどちらも likeを使うことは避けましょう、といった話をしています。first, secondではなく、... because S+V. Also, の形で書いてもよいですが、because S+Vのところで何らかのミスをする可能性もあるので、I have two reasons.とパターン化してもOKとしています。

 

上記の問題に対して、英検の解答例は以下。

I enjoy going to the park near my house on weekends. First, I can play soccer with my friends there. Second, I like taking pictures of the beautiful flowers and trees in the park.

 

2つ目の理由で、公園内のきれいな花や木の写真と字数稼ぎ(?)をしているようにも見えますが、beautifulのような単語は正しく書ける必要がありますね。小学生の場合、スペルミスもよく見受けられるので、練習が必要でしょう。

 

指導用には、旺文社の英作文対策本を活用しています。

 

 

 

 

小・中学生で英検合格を目指すなら、まずは英単語!

オンライン英会話講師を始めてまだ4ヵ月足らずですが、小・中学生向けの英検レッスンニーズが結構ある、というのは新鮮な発見でした。英作文対策や2次の面接対策需要が多いと感じており、講師としてより効果的なレッスンを提供できるように試行錯誤しているところです。

 

3級以上を目指す中高生が多い中、準2級や2級を目指している小学生、1級合格を目指している中学生といったハイレベルな生徒さんもいましたが、総じて、受験する級に対して単語力が不十分、という印象です。

 

生徒さんの力を把握するため、過去問を使ってReadingの大問1を一緒に解きながら
選択肢の英単語を全て確認するというプロセスを入れるのですが、全く分からない、
聞いたことがないという単語が5-6割ある状態の生徒さんも珍しくありません。

ご両親に言われて仕方なく勉強している子もいるでしょうし、合格しさえすればよいという考え方で対策をすれば、単語力が不十分でも何とかなる部分もあります(例えば、問題数に比して配点の高い英作文に力を入れるなど)。

 

ですが、ギリギリで合格できたとしても、その級に相応のボキャブラリーが身についていないというのは残念に思います。せっかく試験を受けるなら、後々の英語力向上につながるよう、単語力をしっかり身につけて欲しいと感じています。

 

「過去問に出てくる単語のチェックや単語集をしっかりやるように!」と言っても、
1人でしっかりできる子ばかりではありません。このことを念頭に、限られたレッスン時間の中で少しでもボキャブラリーを増やしてあげられる方法を考えています。(といっても、英単語は、結局のところ、覚えては忘れてを繰り返して身についていくものではありますが。。。)

 

2級以上を目指す場合、でる順パス単 [ 旺文社 ]のような単語集を繰り返すことに加えて、語彙問題に特化したアウトプットを繰り返すことも効果的だと思います。文章の中で使われている単語に接することで、passive vocabularyからactive vocabularyになる単語も出てくることでしょう。そういった単語を英作文で使うことが出来ればなおよいですね。